昨年6ー9月に着任した市地域おこし協力隊の活動報告会はこのほど、水沢地区センターで開かれた。5人がこれまでを振り返り、新年度の活動方針を発表。地域住民や事業者、分野を超えた協力隊同士の連携も見られ、それぞれの目標に向かって新年度も取り組んでいく決意を示した。
同協力隊は、衣川地域を拠点に活動する干場詩風音さん(26)=名古屋市出身=と大塚嘉恵さん(48)=千葉市出身。鋳物産業の後継者育成などに挑む太田和美さん(36)=仙台市出身、小泉成文さん(35)=横浜市出身、相田ちひろさん(49)=東京都中央区出身。
大塚さんは地区センターなどと一緒に、衣川の自然を体感できるキャンプイベントを開催。太田さん扮する「鉄瓶婆」もゲスト出演した。新年度は新たな体験・アクティビティ開発、動画投稿サイト「ユー・チューブ」を活用したファンづくりを進め来訪者を増やし、人のつながりを生み出したいという。
「今年も地域住民の心の活性化につながるキャンプイベントを続ける。能登半島地震を契機に、防災知識も取り入れながら活動にしたい。仲間と起業に向けた準備も進めている」と話した。
相田さんはタイで暮らしていた経験から、日本の伝統工芸品をタイにアピールし、直接見に来てもらうサイクルをつくりたいと協力隊に応募。家族で移住した。
新年度は、南部鉄器のPRと販路開拓を軸に活動する考え。「新たな販売先として、まずはタイへ伝える。南部鉄器の魅力をきちんと理解してもらうため自身の学びを続け、長く愛してくれる客層を獲得したい」と力を込めた。
写真=参加者と意見交換する市地域おこし協力隊の5人
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