岩手県奥州市、金ケ崎町の地域紙。第2回ふるさと新聞アワード(2022)グランプリ & Googleアワード受賞。
胆江日日新聞
pickup : 地域と歩み 育てた宝物 支えた幼児教育、歴史に終止符 羽田幼稚園が閉園(水沢)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2024-03-23 09:38:54 (366 ヒット)

 市立羽田幼稚園(菊池俊二園長、園児7人)の閉園式は22日、水沢羽田町の同園で行われた。子どもたちの健やかな成長を後押しし、70年近く地域の幼児教育を支えてきた同園。関係者らは、思い出を振り返りながら園舎に別れを告げた。

 1956(昭和31)年、羽田町婦人会が主体となり羽田公民館の4室を保育室にしてスタートを切った同園。79年、現在地に園舎を新築した。▽たのしくあそぶ子▽なかよくあそぶ子▽くふうしてあそぶ子ーーを教育目標に、地元に伝わる伊藤流行山鹿踊りを教育活動として取り入れるなど地域と共に歩んできた。
 しかし、少子化が急速に進行。幼児教育へのニーズも変化していく中、策定された市立教育・保育施設再編計画に基づき本年度末での閉園が決まった。
 式では高橋勝教育長が教育委員会告示で「家庭や地域住民らと共に伝統を育みながら、これまで質の高い教育を積み重ねてきた。これらは関係者らの協力のたまものであり、深く感謝する」。倉成淳市長は式辞で「保育活動の中に郷土芸能を取り入れるなど、教育目標の実現に向けて多くのアイデアを実践してきた。未来を担う園児らの心には、園で学んだことが刻まれていると確信している」と述べた。
 菊池園長は「地域の皆さんに支えられながら、協働による積極的な活動を実践してきた。お世話になった人たちの真心に触れて伸び伸びと育った園児たちには、受け取った大事な宝物をこれからも大切にしてほしい」と願った。
 アトラクションでは園児が同鹿踊りを元気いっぱいに披露し、感謝の気持ちを伝えた。
写真=伊藤流行山鹿踊りを披露する園児たち


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