岩手県奥州市、金ケ崎町の地域紙。第2回ふるさと新聞アワード(2022)グランプリ & Googleアワード受賞。
胆江日日新聞
pickup : 民間譲渡の旧国民宿舎衣川荘 来春オープン見込む 改修進捗説明会で方針(温泉旅館「衣紡」)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2024-03-26 09:37:42 (367 ヒット)

 市が22(令和4)年7月に民間企業へ無償譲渡し、改修工事に遅れが生じている「奥州・平泉温泉旅館ITSUMU(衣紡)」(旧国民宿舎サンホテル衣川荘)=衣川日向=は、来年3月にグランドオープンする見込みだ。25日、譲渡先の(株)リベラ・ホテルズ&リゾーツ(永森豊隆代表取締役)が、現地で開いた報道機関向けの工事進捗説明会で明らかにした。同社はオープンを心待ちにしている地域住民や利用者に対し、「大きな期待を受けていることを再認識し、オープンに向け力を尽くしていく」としている。

 同社は昨年8月の記者会見で、今年3月中のプレオープン、夏ごろのグランドオープンを目指すと説明した。しかし、当初は想定していなかった老朽化設備を改修工事中に複数確認。昨今の資材高騰も相まって工事内容の見直しに時間を要したこともあり、大幅な遅れが生じた。特にも配管については全館で入れ替えが必要で、工期を延長せざるを得なくなったという。
 改修工事はこれまでに、外装の全てと内装の一部が完了。今月初めに旅館業法上の営業許可を取得した。来年1月中までをめどに、内装と外構の工事を続ける。
 説明会では、改修中の1階ロビー・ラウンジと3階の客室1室を公開。グランドオープン時の客室は、1室の延床面積36平方メートルの34室と、54─55平方メートルの8室の計42室を予定している。最大宿泊人数は120─150人。
 入り口左側、旧衣川荘で売店があったロビー正面のラウンジには、地域団体などが文化的活動の成果を披露することを想定した舞台を設置する。宿泊者がくつろぎ、舞台を楽しめるように、いすを備える。舞台向かいの壁には大型の棚を置き、郷土商品をディスプレーし、販売も行う想定だ。
 2階のダイニングは、キッチンを挟んで和風と洋風の空間を演出。宿泊者全員が同時に食事を楽しめる規模の席を設ける。1階の温泉は、前沢地域の源泉を運び入れることで市と協議中。平泉・衣川地域の眺望が楽しめる露天風呂にする計画だ。
 グランドオープン前のプレオープンについては開催可否を検討中。工事の見通しについて、市観光施設対策室の高橋裕基主幹は「想定外の事態に対し、前向きな検討を重ねていただいたものと認識している。(オープンは)早いに越したことはないが、より良いものにしようという思いをありがたく受け止めている」と話した。
 同日は衣川地域の4振興会代表者らを招いての説明会も開催。工事の遅れに理解を求め、グランドオープンまでの見通しを示した。
写真=改修工事が続く「奥州・平泉温泉旅館ITSUMU」。説明会で公開された客室


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