岩手県奥州市、金ケ崎町の地域紙。第2回ふるさと新聞アワード(2022)グランプリ & Googleアワード受賞。
胆江日日新聞
pickup : 規格外野菜に価値 江刺くろしぇっと×水沢ROYALジャマイ館 第4弾は「おむすび」 ピーマンみそ使用 水沢農高とコラボ(恋するカレーパン)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2024-03-28 09:38:04 (288 ヒット)

 江刺豊田町のパン工房「くろしぇっと」店主の鈴木希さん(35)は、水沢花園町の飲食店「ROYALジャマイ館」代表の石川悦哉さん(57)と共同で開発してきた「恋するカレーパン」シリーズの第4弾「Оh∞結び△カレーパン」(おむすびカレーパン)を商品化した。県立水沢農業高校の食品科学科2年生6人が加工した「ピーマンみそ」を使ったコラボ商品。規格外の野菜に価値を見いだすなど、今回のコラボでもSDGs(持続可能な開発目標)の達成を意識した。シリーズの前作まではカレーパングランプリ(日本カレーパン協会主催)で金賞を3年連続で受けており、今回も最上位の「最高金賞」を目指す。

 米どころ江刺を意識したパン生地には、健康志向の消費者に受け入れられるよう玄米を使用。副材料として練り込むことで「翌日も硬くならない、もちもちふわふわの食感」に仕上げた。
 石川さんは、自身が手がけた自慢のカレーに、ピーマンみそを絶妙な配分で加え、双方が味を引き立て合うよう工夫を凝らした。同高生徒が育てたナスも素揚げして活用。スパイスを抑え、子どもから高齢者まで幅広く好まれる味を完成させた。
 三角形の型を用い、おにぎりを連想させる白色に焼き上げた。表面にはピーマンみそを塗り、さらにおにぎりらしく見せている。
 石川さんは「皆で考え、意見を出し合い実現させた心のこもったカレーパン。水沢農高の魅力を全国に発信しながら、地域の盛り上がりに役立てたら」と胸を張る。鈴木さんは「学校との連携や地域の方々とのコラボレーションを今後も続けていきたい」と願いを込める。
 水沢農高からは、同科発酵食品専門分会パン研究班の千葉恵歩さん、高橋莉子さん、菊池実里さん、岩渕朔也さん、山口准さん、阿部欄夢さん(いずれも17歳)が参加。同校農業科学科の生徒が生産した規格外のピーマンとくず米を加工したピーマンみそを提供した。
 昨年12月、同校生徒から「ピーマンみそで新商品を開発してほしい」と提案された石川さんが同高側に打診したことでコラボ企画が実現。鈴木さんと石川さんが6人と意見交換しながら試作品の改良を重ね、商品化にこぎ着けた。
 班長の千葉さんは「水農らしさをどう出すかが難しかった。野菜が苦手な人や、野菜を十分に摂取できていない人たちにもおいしく食べてもらえたら」と期待。菅野修一校長は「生徒たちの経験は未来に向かって羽ばたく第一歩になったはず」と激励する。
 くろしぇっととジャマイ館で1個386円(税込み)で29日から販売する。今回もカレーパングランプリの東日本焼きカレーパン部門にエントリー。5月8日から22日にインターネット投票が行われ、結果は7月15日に明らかになる。
写真上=試行錯誤の末、「恋するカレーパン」シリーズ第4弾の商品化にこぎ着けた8人
写真下=「恋するカレーパン」シリーズの第4弾「Оh∞結び△カレーパン」


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