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pickup : 地域安寧 願い込め 毘沙門さま春の例大祭 児童が5年ぶり神楽(江刺藤里)
江刺藤里の浅井智福愛宕神社「毘沙門天」春の例大祭が3日、藤里地区で行われた。地元児童12人が住民の安寧を願い、伝統の「神楽(しんがく)」を各所で披露。新型コロナウイルスの影響で5年ぶりの舞となり、祭りばやしに合わせて地域に活気を呼び込んだ。
国指定重要文化財・木造兜跋毘沙門天立像を祭り、「藤里の毘沙門さま」として知られる同神社。昨年までの4年間は感染対策で神楽を自粛し、みこしのみ巡行させた。
同神社での神事後、はかま姿の児童や同神社の総代ら20人余りが出発。みこしを載せた軽トラックやバスで旧浅井村内の約20カ所を巡り、五穀豊穣や家内安全を祈願した。太鼓や笛の音が田園に響き渡る中、児童たちが「ハイコラヤッサ」と声をそろえて幣束を振るうと、住民が笑顔で拍手を送った。
市立岩谷堂小6年の及川樹羅君(12)は「久しぶりの神楽だけれど、間違えないでしっかりできた。拍手をもらえて良かった」と充実した様子。同神社の氏子総代長、及川良直さん(77)は「皆さんの健康や豊作を祈りたい。神楽を再開できて非常にうれしい」と喜んでいた。
写真=はかま姿で元気よく神楽を舞う江刺藤里地区の児童たち