岩手県奥州市、金ケ崎町の地域紙。第2回ふるさと新聞アワード(2022)グランプリ & Googleアワード受賞。
胆江日日新聞
pickup : 見るから使う文化財へ 軍馬の郷で「倉庫の市」 13日初開催 回遊性高め地域活性化(金ケ崎六原)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2024-04-07 09:38:52 (463 ヒット)

 金ケ崎町六原の「軍馬の郷六原資料館」を含む一帯で13日、キッチンカーやクラフト作家らの店舗が立ち並ぶUMAROKU(うまろく)倉庫の市が開かれる。同資料館を「見るだけの文化財」から「使える文化財」に有効活用していこうと、同市実行委員会(星隼人開催責任者)が主催。実行委は「イベントを通じて内外の人の回遊性を高め、地域活性化につなげたい」と意気込んでいる。

 明治期に軍馬の育成から供給までを行うため設置された旧陸軍省軍馬補充部六原支部官舎。敷地(約1万3906平方メートル)内には、町道を挟み東側5区画、西側4区画が土塁で区分けされており、東側1区画、西側2区画に現存する計3棟が17(平成29)年に国登録有形文化財となった。このうち、東側の1棟を16年から同資料館として開館している。
 地域でも活用につなげていこうと21(令和3)年には、地域のにぎわい創出を目指す「二日町にぎやか衆」(村井幹啓代表)が官舎周辺の環境を整備し、木々が豊かで湖も見渡せる景観を整えた。同資料館や近くの二日町公民館、六原パークでは「ウマイチ」や夏まつりなどのイベントが繰り広げられてきた。
 実行委は、同資料館の有効活用の方途を探っていく中で出会った有志で構成。人と人がつながり、にぎわいのあるまちづくりのほか、チャレンジする機会を生み出そうと、新たなイベントを開催する。同資料館の有形文化財としての価値向上や利活用の在り方を探る機会にもつなげていく。
 イベントには24店舗が出店予定だ。同資料館の庭ではパンやお菓子の販売、カフェスペースを設置。駐車場のキッチンカーでは、食事やコーヒーなどが売り出される。同公民館ではクラフトの展示販売も行われる。
 実行委メンバーで事務会計を担当する村井さん(56)は、「資料館を展示だけではなく、工夫しながら有効活用できる施設にしていきたい」と熱を込める。「生涯教育センターとは別に趣味や勉強、会議などの場面で、いい景色や空間を味わいながら集まれる場所になれば。イベントを契機に地域内外からの人の往来を増やし、活性化にもつなげていければ」と意気込んでいる。
 イベントは13日午前10時から午後3時まで開催。雨天決行。以下は出店予定店舗。
 ▽しののめさん家のおやつ▽菓子工房ちぃば▽アトリエブランシェキッチン▽カネニシ果樹園▽ファウスタリッチオ▽母ちゃんのパンマルシェ▽金木犀▽金ケ崎薬草酒造▽コムギ▽タイムレス▽はるひらふぅ▽ムツキテンテン▽フルムーン▽暮古月▽千▽hymy▽チャーイチャー▽スゴスヒトトキ▽フードトラックトゥール▽チバコーヒー▽ライフベース▽産直ろくちゃん▽ネコノテ▽キッチン星空
写真=「UMAROKU倉庫の市」開催へ向けて準備を進める実行委員会の村井幹啓さん


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