岩手県奥州市、金ケ崎町の地域紙。第2回ふるさと新聞アワード(2022)グランプリ & Googleアワード受賞。
胆江日日新聞
pickup : つかむ手先に全集中 いざ箸技大会へ日々鍛錬 金ケ崎の70ー80代女性10人 グループ結成、記録に挑む(南部まめっ娘クラブ)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2024-04-19 09:39:32 (207 ヒット)

 金ケ崎町内の女性有志10人は、国際箸学会(小宮山栄会長)が主催し箸づかいの技術を競い合う来年2月の「箸技大会」に向け、「南部まめっ娘クラブ」(阿部典子代表世話人)を結成。初出場での好成績を目指し、全体練習のほかメンバーそれぞれが自宅での特訓に日々励んでいる。

 大会は、約3センチのピーナツ形模型を用いて、1分の制限時間内に器へ移した数を競う個人戦「箸ピー」や、5人1組で行う「箸ピー駅伝」などを実施。左右双方で行い、その数を集計する。今年2月の第8回大会には110人が出場。個人戦優勝者の記録は右191、左134の計325個で世界記録を達成した。
 在京金ケ崎人会の阿部敬会長(75)=さいたま市=が同学会の会員で、姉の藤原キヨ子さん(81)=同町三ケ尻川口田=に箸技を紹介したのが同クラブ結成のきっかけ。興味を持った町内の70ー80代の10人が集まり、今年2月に初の練習会を開いた。
 阿部会長が月に1度来町するのに合わせ、藤原さん宅で練習を実施。個人でも各自が一日5分を目標に鍛錬を積んでいる。
 今月15日の練習日には8人が参加し、阿部会長は「子どもに教える礼儀作法は箸の使い方から。日本料理の食事作法は『箸に始まり箸に終わる』と言われており、和食のマナーは箸の使い方が基本となっている」などと箸文化を解説した。
 メンバーは互いをニックネームで呼び合い、和気あいあいとした雰囲気。阿部会長は「日本人は昔から手を器用に動かして生計を立て、優れた文化を生み出してきた『手才の国』。箸文化についても学びながら、年齢を重ねても何かにチャレンジする気概を持ち続けてほしい」と願う。
 同町三ケ尻川口田の有住裕子さん(79)は「箸技なんてものがあることを知らなかったが、練習を通じて皆と会えるのがうれしい。来年の大会出場という大きな目標ができて良かった」とほほ笑んだ。
 来年の第9回大会は、2月8日に埼玉県の川口市民ホールを会場に予定されている。
写真=「箸技大会」出場に向け、練習に励む南部まめっ娘クラブのメンバーたち


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