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胆江日日新聞
pickup : 制作拠点 リノベ再生計画進行中 洋館風旧家屋で洋服展示会 デザイナー鈴木詠一さん 天然素材、手がけた60着 日本間や土蔵も公開(江刺・人首町)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2024-04-20 09:40:51 (601 ヒット)

 北上市のデザイナー鈴木詠一さん(40)がリノベーション(改修)に取り組む江刺米里字人首町の旧菊池邸で19日、自身が手がけた洋服の展示会が始まった。築99年で洋館風の外観が目を引く旧家屋を、制作拠点やアートギャラリーとして再生する計画。改修を前に市民らでにぎわっており、鈴木さんは「興味があれば気軽に見てもらえたら」と呼びかける。21日まで。

 ウールやリネンをはじめとした天然素材のジャケットやシャツ、ズボンなど計60着を展示・販売。建物奥の広々とした日本間や、醸造用のたるが並ぶ土蔵なども公開している。
 初日は市内外から多くの人たちが来場。洋服とともに、建物内も興味深げに見て回った。胆沢南都田字糀谷田の佐々木正光さん(66)は「古民家独特の重厚な造りで素晴らしい。建物を大切にする考え方もとてもいい」と感心していた。
 鈴木さんは02(平成14)年、外務省に入省。メキシコなどにある日本大使館に勤めたが、デザイナーを志し14年に退官した。ドイツで仕立ての腕を磨き、自身のブランド「Gorsch」(ゴーシュ)を創設。22(令和4)年6月に北上市へUターンした。来月から旧菊池邸近くにアトリエを構えるほか、自身も人首町に住み始めるという。
 旧菊池邸は1925(大正14)年に建築。みそ、しょうゆの醸造元や郵便局としても使われた。県道8号に面しており、盛街道の宿場として栄えた往時の雰囲気を漂わせる。
 15年ほど空き家となり取り壊される予定だったが、昨年4月、鈴木さんが所有者から買い取った。外壁や屋根など特徴的な意匠を残しながら修繕していく。鈴木さんは「どのようにリノベーションされていくかも見て楽しんでほしい」と話す。
 展示会は午前11時から午後5時(最終日は同3時まで)。無料で入場できる。所在地は江刺米里字人首町57。
写真=来場者に洋服を試着してもらう鈴木詠一さん(中央)


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