岩手県奥州市、金ケ崎町の地域紙。第2回ふるさと新聞アワード(2022)グランプリ & Googleアワード受賞。
胆江日日新聞
pickup : 子供武者 勇ましく 水沢で歴史絵巻(春の駒形祭)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2024-05-04 09:40:18 (293 ヒット)

 春の駒形祭「子供騎馬武者・稚児行列」が3日、水沢市街地で行われた。青空の下、鎧兜を身にまとった子どもたちが馬に乗って市街地を行進。沿道の声援に笑顔で手を振る姿も見られ、地域住民らに元気を届けた。

 1936(昭和11)年から続く伝統行事。平安時代後期に戦乱を終結させた源頼義・義家父子が駒ケ岳中腹に社殿を造り、鏑矢を立てて地域の平安を祈ったという。この故事にちなみ、次代を担う子どもたちがその武勇にあやかり、健康に成長することを祈願して鎧兜に身を固め、神詣でする姿を披露している。
 駒形神社に集まった参加者らで行列出発式を行い、みずさわ観光物産センター(Zプラザアテルイ)に移動。それぞれが馬にまたがり出発した。JR水沢駅や市役所本庁前などを通り、途中で稚児行列と合流しながら同神社を目指した。
 子供騎馬武者保存振興会の高橋政志会長は「天候も良く、清々しい日に行列を迎えられた。子どもたちの成長を願いながら行進したい」と意気込んでいた。
 同神社の山下明宮司は「行列を通して信仰を感じながら、観客や参加者には楽しんでほしい。人口減少が進んでいる社会だが、この祭りは継続していきたい」と話していた。
写真=武将姿の子どもたちが馬に乗って歩いた子供騎馬武者行列

江刺甚句まつり開幕
年祝連躍動 まちに熱気
きょう百鹿大群舞、大パレード

 第51回江刺甚句まつり(同まつり実行委員会主催)が3日、大通り公園(おまつり広場)を主会場に2日間の日程で始まった。42、25歳の両年祝連が江刺甚句や創作演舞を堂々と披露。町内屋台のお囃子や子供甚句踊りパレードなども行われ、まちが熱気にあふれた。4日は百鹿大群舞や甚句大パレードなどが繰り広げられる。
 両年祝連の合同キャラバンは、地区センターやJA江刺本店など計14カ所で実施。青空の下、42歳「蒼和会(そうわかい)」(佐藤慶太会長)と25歳「龍革伝(りゅうかでん)」(海鋒歩允哉会長)が朝から舞い踊り、詰めかけた住民が拍手を送った。
 佐藤会長(40)は「仲間と共に地域へ恩返しができるよう、最高の演舞を披露したい」と意気込んだ。海鋒会長(23)も「地域の皆さまへの感謝の気持ちを込めて全力で踊りたい」と力強く語った。
 岩谷堂の市街地で行われた子供甚句踊りパレードには、江刺地域の小中学校6校から児童生徒ら約1300人が参加。かけ声を合わせて元気よく踊り、まちを祭り一色に染めた。江刺一中3年の足利陽太さん(14)は「皆で楽しく踊れたので良かった」と喜んでいた。
 同広場では、町内屋台8台のお囃子や地元消防団のはしご乗りなども披露され、大勢の見物客でにぎわった。
 夜には、両年祝連主催の市民参加型イベントも開催。それぞれの願いを込めたスカイランタン300個を夜空に浮かべた。
 4日は、両年祝連が朝から市街地で巡演するほか、歴代連の演舞やみこし渡御、鹿踊の百鹿大群舞などを予定。同5時過ぎからの江刺甚句大パレードで、会場の熱気が最高潮に達する。
 同まつりは、秋葉神社の例祭を火防祭としたのが始まり。1974(昭和49)年、江刺甚句踊りがメインの同まつりが誕生し、市民総参加の春祭りとして定着した。コロナ禍の影響で20(令和2)年から延期や規模縮小を余儀なくされたが、昨年から通常開催に戻っている。
写真=オリジナル演舞「百華龍乱」で見物客を魅了する25歳・龍革伝メンバー


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