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胆江日日新聞
pickup : 先人の情熱 後世に 軟式「鳴瀬クラブ」 米里野球史 歩み刻む OB有志建立 100年記念碑を除幕(江刺)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2024-05-06 09:38:30 (228 ヒット)

 江刺米里地区の軟式野球チーム「鳴瀬クラブ」のOB有志4人が、同クラブ創立100年の記念碑を地元の私設文学資料館・人首文庫(佐伯研二館主)に建立した。5日、現地で除幕式が行われ、有志や関係者ら9人が出席。米里野球史の歩みをたたえ、先人が育んだ野球への情熱を後世につないでいくことを誓った。

 同クラブは1920(大正9)年、佐伯館主(74)の大叔父で早稲田大学の学生だった佐伯郁郎さん(故人)らが中心となって創立。今も8月のお盆に集落対抗の野球大会を毎年開くなど、住民の野球熱は脈々と受け継がれている。クラブ名は郷土の鳴瀬川(人首川)にちなんだ。
 有志は、千田一夫さん=江刺米里字荒谷、昆野祐一さん=江刺米里字山ノ林、及川晃一さん=江刺岩谷堂字南八日市、千葉俊作さん=江刺米里字上大内沢。いずれも68歳で、旧米里中の第24回卒業生。古希に合わせ古里に何かを残したいと考え、記念碑を自費で建てた。
 式には、千田さんと昆野さん、同クラブの元監督杉田衛さん(75)、現総監督の杉田裕樹さん(45)らが出席。佐伯館主は「郁郎が野球で感銘を受けたのは、勝ち負けではなくチームワーク。職場や家庭でも大切なことであり、この記念碑も多くの皆さんに見てもらえたら」とあいさつし、有志4人に感謝した。
 千田さんは「米里野球史と共に、教育分野でも功労のあった郁郎先生を顕彰し、後世に語り継ぐ一助にしたい」と思いを語った。
 佐伯館主の協力で、米里字本小路の同文庫駐車場に記念碑を建立。石造りで、サイズ(台座除く)は縦80センチ、横60センチ、奥行き6・5─12センチ。佐伯館主が「鳴瀬クラブ100年」と揮毫した。
 同クラブは2020(令和2)年の創立100年に合わせて記念式典を計画したが、新型コロナウイルス禍で開催を自粛。ユニホームに「100年」のデザインを加えるなど歴史を胸に県大会などで活躍する。現監督の荒井将旭さん(45)は「これを機にOBの方と連携して式典も開けたら」と話している。
写真=鳴瀬クラブ創立100年の記念碑を囲む関係者


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