本年度末で閉園する水沢羽田町の市立羽田幼稚園（菊池俊二園長）で１１日、最後の入園式が行われた。長年続けられてきた新入園児への黄色い帽子の贈呈もあり、交通安全と楽しい園生活を送るよう願いが込められた。
　本年度の新入園児は、３歳児もも組の熊谷彩ちゃん（３）。４歳児たんぽぽ組、５歳児すみれ組の園児計６人や職員、来賓の拍手で迎えられた。

　
　在園児らの園歌などに続き、菊池園長はあいさつで「たんぽぽ組、すみれ組と一緒に滑り台やブランコ、鬼ごっこ、かけっこなどで仲良く遊んでください」と呼びかけ。保護者に向け「閉園の年となるが、楽しく元気に安心して通えるよう、さまざまな体験活動を通して健やかに成長できるよう、職員一同誠心誠意努める」と話した。
　来賓祝辞などの後、水沢地方交通安全協会羽田分会が黄色い帽子を贈呈。朝日田恭博分会長から彩ちゃんに手渡された。４、５歳児による歓迎の言葉と歌も披露され、元気いっぱいの声が会場に響いた。
　交通安全を願う黄色い帽子の贈呈は４０年以上継続してきたといい、朝日田分会長は「閉園するのは寂しいが、園児が少ない分、皆が一緒になって遊びながら楽しく過ごしてもらえたら」と願っていた。
　彩ちゃんの父で会社員の祐治さん（３８）は、彩ちゃんできょうだい６人目の入園といい、「長年お世話になってきたので、閉園は寂しい。伸び伸びと元気よく過ごしてほしい」と話した。
　同園は１９５６（昭和３１）年に開設され、現在地には７９年に新築移転。教育目標に▽たのしくあそぶ子▽なかよくあそぶ子▽くふうしてあそぶ子ーーを掲げ、園児の成長を支えている。
写真＝黄色い帽子の贈呈も行われた最後の入園式