岩手県奥州市、金ケ崎町の地域紙。第2回ふるさと新聞アワード(2022)グランプリ & Googleアワード受賞。
胆江日日新聞
pickup : 節目を祝う時代絵巻 子供騎馬武者、金ケ崎と水沢で
投稿者 : tanko 投稿日時: 2023-05-04 09:36:58 (446 ヒット)

 水沢中上野町の陸中一宮・駒形神社(山下明宮司)の奉遷120年記念大祭「春の駒形祭・子供騎馬武者行列」は3日、金ケ崎町中心街と水沢中心街の2カ所で繰り広げられた。騎乗した16人の子どもたちは、沿道の見物客に時折手を振って応えていた。

 子どもたちの健康な成長を祈願する同行列は、駒ケ岳山頂にあったご神体を現在の同神社に移す「奉遷」の様子を再現したみこし渡御、源頼義公・八幡太郎義家公騎馬武者行列、稚児行列を合わせて実施。駒ケ岳がある同町でも奉遷の様子を再現すべく、5年ごとに同町でも巡行している。
 参加者は、同町南町の町役場となりにある街地区体育館に集合。同町の皆白行山流三ケ尻鹿踊や、1936(昭和11)年に製造されたみこしを先頭に中心部をゆっくりと練り歩いた。
 金ケ崎町内巡行後は、水沢中心街に移動。騎馬武者行列は水沢観光物産センター(Zプラザアテルイ)から、みこしは水沢赤土田地内の「御旅所」から、稚児行列は胆江日日新聞社前をそれぞれ出発し、途中で合流して駒形神社を目指した。
写真=5年に一度となる金ケ崎町中心街でも実施された子供騎馬武者行列

次の「50年」へ魅力発信
1719人で江刺甚句踊り
ギネス世界記録を更新

 3日に開幕した第50回江刺甚句まつり。住民ら1719人が江刺甚句を同時に踊り、「扇子踊り」の参加者数でギネス世界記録を更新した。半世紀の節目を皆で祝福するとともに、甚句まつりの魅力を市内外へ広く発信。祭典関係者がまつりの伝承へ誓いを新たにした。ギネス挑戦の実行委員長を務めた本年度42歳年祝連「煌仁会」の安部敏弘会長(40)は「市民参加の祭典として、次の50年へ弾みがついた」と達成感に浸った。
 1974(昭和49)年の祭典開始時に掲げたスローガン「見る祭りから参加する祭りへ」を再確認する体験型の記念行事。本年度年祝連の42歳・煌仁会、25歳・陽翠心(大内結斗会長)が中心となり、準備を進めた。
 ギネスの「最大の扇子踊り」分野で挑んだ。法被やはんてんを着て、うちわを手に同時に踊るのが要件。昨年10月に香港で達成された1174人の更新を目指した。
 実行委が協力を呼びかけたところ、当日は地元小中学生や歴代連を中心に、目標の1500人を大きく上回る1737人が参加。このうち、うちわを落とすなど18人が失格となったが、1719人が公式記録として認定された。
 本番は、岩谷堂市街地の市道など計約600メートルを歩行者天国にして実施。大勢の住民が沿道から見守る中、参加者は合図とともに一斉に踊り始め、7分弱の「2回回し」をやり遂げた。
 その様子を複数の監視員が各所で確認。審査を経て、正式記録として認めた。
 江刺八日町の会社員千葉良政さん(44)は「甚句踊りはほとんど踊ったことがなく、練習してから参加した。緊張したけれど、とても楽しかった」と充実した表情を浮かべていた。
 記録達成を受け、安部会長は「皆で頑張った成果で、喜びと感動が湧き上がった。甚句まつりの魅力を世界に発信したい。地域の活性化にもつなげられたら」と笑顔。大内会長(23)も「とてもうれしい。次の50年に向けて良く走り出せた」と喜んだ。
 ギネス世界記録公式認定員のジャスティン・パターソンさんは「失敗が少なく、素晴らしかった。運営者の手際も良く、新型コロナウイルス禍に力を合わせて一つの目標に向かって頑張ったこと自体が宝物」とたたえた。
写真=江刺甚句踊りでギネス世界記録の更新に挑む大勢の住民ら


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