岩手県奥州市、金ケ崎町の地域紙。第2回ふるさと新聞アワード(2022)グランプリ & Googleアワード受賞。
胆江日日新聞
pickup : 子育て助け合う社会へ 低出生体重児知るきっかけに 金ケ崎のマルシェでPR(保護者サークル「めんこいわらしっこ」)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2023-05-08 09:38:37 (591 ヒット)

 低出生体重児を育てる保護者団体リトルベビーサークルいわて「めんこいわらしっこ」(浅利美咲代表、メンバー17人)は7日、金ケ崎町六原のシェア店舗LifeBASEで開かれた「イゴオミマルシェ」に出展した。ミニ展示と無料ドリンク配布で、サークルの活動などをPR。1人でも多くの人がリトルベビーについて知るきっかけとし、助け合える社会につながっていくことを願った。

 低出生体重児とは、2500グラム未満で産まれた赤ちゃんのこと。在胎期間が37週未満で定義する場合もある。
 展示では、サークルやリトルベビーのことを分かりやすく紹介。メンバーの一人、畑沢美樹さん=盛岡市=が制作した「ウエートベア」にも注目が集まった。日本の出生時平均体重3000グラム、1000グラム、浅利代表(30)の長女愛依ちゃん(3)の出生体重442グラムの三つの編みぐるみを用意。自由に抱っこしてもらい、命の重さを伝えた。
 配布したドリンクは、みちのくコカ・コーラボトリング花北営業所が提供した。盛岡市などからメンバーが集まり、10店舗が出店したマルシェ会場で配りながら理解を促した。
 妊娠28週、1282グラムで産まれた長女和華ちゃん(2)と来場した水沢北田の本明景子さん(37)は「SNSでサークルを知り、どんな活動をしているのか気になっていた。娘が生まれて最初のころは不安もあったので、同じ思いの人がいることは心強い」と話す。
 今回の出展は、サークルの活動を新聞で知った同マルシェ主催者である柏山紫帆さん(36)=前沢在住=が声をかけ実現した。柏山さんは、県南を拠点に不定期でプリンを販売する「shitataka」を運営している。自身も双子の息子(13)が妊娠23週、700グラム以下で生まれており、「当時は自分のことで精いっぱいで、他に何も考えられなかった。リトルベビーの親は情報がほしいと思う。サークルの活動を応援している」とエールを送る。
 浅利代表は「1人でも多くの人に活動を知ってもらえる機会をつくれて良かった」と感謝。7月にはイオン前沢店で展示を企画していて、「もっと発信し、リトルベビーを支えてくれる人が増えてくれたらうれしい」と望んでいた。
写真=「ウエートベア」を抱き小さな命の重さを実感する親子


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