岩手県奥州市、金ケ崎町の地域紙。第2回ふるさと新聞アワード(2022)グランプリ & Googleアワード受賞。
胆江日日新聞
pickup : 五月晴れ 水田に歓声 児童が田植え体験(胆江)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2023-05-12 09:40:39 (410 ヒット)

 胆江地区の複数の小学校で11日、田植え体験学習が繰り広げられた。農林水産業について学ぶ社会科の授業を踏まえながら、総合的な学習の時間として地域の協力を得ながら稲作体験を実施している学校が多い同地区。学校によっては、国連が定めたSDGs(持続可能な開発目標)に対する理解や関心を深める要素も取り入れている。

 金ケ崎では、町立第一小学校(佐々木美穂校長、児童135人)の5年生が、学校近くの水田で「ひとめぼれ」の手植えに挑戦。ぬかるむ感触に歓声を上げながら懸命に苗を植えた。尻もちをつくハプニングもあり、泥だらけになって昔ながらの農作業を体感した。
 総合的な学習の時間の一環として5年生19人が参加した。以前は別の場所で行っていたが、新型コロナウイルスの影響などで取り組みが中断。JA岩手ふるさとが農事組合法人上平沢(及川和芳代表理事)を紹介し、同法人の構成員が所有する田んぼで3年ぶりの田植えを実施した。
 水を張った田んぼに恐る恐る足を踏み入れた児童たち。最初は慣れない感触に戸惑っていたが、次第にこつをつかみ腰をかがめながら苗を次々と植えていった。思わず転んだり水がはねたりして運動着は泥まみれ。普段は味わえない体験に児童たちは表情を輝かせながら作業を楽しんでいた。
 門田逢音さん(10)は「いっぱい泥んこになったけれど、もう一回やりたい。おいしいお米に育ってほしい」とにっこり。千田莉心さん(10)は「機械で田植えをしたことはあったが、手で植えたのは初めて。入った瞬間は気持ち悪かったけれど、すぐに慣れた」と声を弾ませた。
 及川代表理事(73)は「皆楽しそうに取り組んでくれている」と笑顔。児童たちが植えた苗は今後定期的に観察し、地域住民から稲作について学ぶ機会も設ける。秋には稲刈りを行って新米を味わうほか、学校や地域の行事で販売することも計画しているという。
写真=ひとめぼれの手植えにチャレンジする第一小の児童たち


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