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胆江日日新聞
pickup : 破産手続き開始決定 メイプル運営会社 負債総額は3億円(水沢クロス開発)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2023-05-16 09:37:23 (665 ヒット)

 水沢横町の商業施設「メイプル」を運営してきた(株)水沢クロス開発(千葉貢代表取締役、資本金1000万円)が15日までに、破産手続き開始の決定を盛岡地裁水沢支部から受けた。同社から依頼を受けた弁護士によると、負債総額は約2億9543万円。入居中の公共的施設は当面、利用できる。

 1985(昭和60)年11月にオープンしたメイプルの運営は当初、水沢中央ビル(株)が行っていた。ところが、核テナントだったジャスコ水沢店が2004年2月に撤退を申し出。国の補助を活用した再生が模索される中、後継会社として同年3月に設立されたのが水沢クロス開発だった。民事再生を申請した中央ビルから営業譲渡を受け、リニューアル後のメイプルを管理・運営してきた。
 しかし客足を取り戻すことはできず、館内は空きスペースが目立つように。担当弁護士によると、家賃収入の減少により、21年決算の売り上げは約8694万円で、約5631万円の営業損失を計上していた。さらに電気料金の高騰が追い打ちをかけ、22年は販売管理費が2億円近くに。売上高を大幅に超えることから、経営存続は困難と判断した。
 民間テナントは今年3月末までに営業を停止した。4月末までに撤退が完了したことから、同社の営業も公共施設の維持に必要な管理業務を除いて終了。5月11日付で、裁判所から破産手続き開始決定を受けた。
 弁護士によると、今後は裁判所と破産管財人によって破産手続きが進められるが、東館地下などにある公共的施設は当面利用できる。
写真=水沢横町のメイプル。管理・運営会社の破産手続き開始が決定したが、公共的施設は当面利用できる


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