県立水沢農業高校(菅野修一校長、生徒124人)の創立120周年記念第70回田植競技会兼第25回全日本田植選手権大会(同校農業クラブ主催)は18日、胆沢小山の同校実習田で開かれた。4年ぶりに外部から参加者を迎え、2部門計約150人が手植えの速さと正確性を競い、米作りの伝統を体現した。
手植えの技術習得や農業を担う姿勢と意欲の向上を図り、親睦を深める場として開催している恒例行事。新型コロナウイルス感染症の影響で20(令和2)─21年度は中止し、22年度は校内大会に当たる田植競技会のみ実施した。
高校の部には同校のほか県立盛岡農業、花巻農業が出場。一般の部には農協関連団体や奥州市議会、水沢農業高PTAなど5チームが名を連ねた。
開会式で菅野校長は「校外のチームを招き、無事開催できることが大変うれしい。暑さに負けず、優勝目指して頑張ろう」と参加者を鼓舞。同クラブ会長の小野寺真奈さん(食品科学科3年)は「自然の豊かさを肌で感じながら、大いに盛り上がり、楽しむ場としよう」とあいさつした。
競技は苗籠をバトン代わりにリレー。各チーム11人が水田88メートルを手植えしながらつないだ。
点数の集計を待つ間には同校生徒による吹奏楽演奏や百姓踊りも繰り広げられ、出場者や応援に駆け付けた保護者らが伝統の行事を満喫した。
競技結果は次の通り。
▽高校の部…(1)水沢農3A(2)花巻農(3)水沢農2B▽一般の部…(1)奥州市議会田植え倶楽部(2)岩手ふるさと天日干し米協議会(3)水沢農PTA▽個人賞(減点0)…菅野至(奥州市議会田植え倶楽部)阿部愛美(岩手ふるさと天日干し米協議会)
写真=4年ぶりの全日本田植選手権で、素早く正確に苗を植えていく水沢農業高校の生徒
岩手県奥州市、金ケ崎町の地域紙。第2回ふるさと新聞アワード(2022)グランプリ & Googleアワード受賞。
当ホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は胆江日日新聞社に帰属します。
〒023-0042 岩手県奥州市水沢柳町8 TEL:0197-24-2244 FAX:0197-24-1281