岩手県奥州市、金ケ崎町の地域紙。第2回ふるさと新聞アワード(2022)グランプリ & Googleアワード受賞。
胆江日日新聞
pickup : 芸術振興で連携 日本フィル交響楽団と協定 「新しい文化の姿つくる」(県)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2023-05-20 09:40:12 (354 ヒット)

 昨年、第16回後藤新平賞を受賞した公益財団法人日本フィルハーモニー交響楽団(東京都杉並区、平井俊邦理事長)と県が19日、文化芸術振興に関する連携協定を締結した。同楽団が都道府県レベルの自治体と協定を結ぶのは初めて。県内の郷土芸能や学校と連携したコンサートなど、さまざまな文化事業を展開。音楽を通じた子どもたちの育成、震災復興に関わる取り組みなどを推進する。

 同日、県庁3階第一応接室で行われた協定書調印式には、平井理事長や後藤朋俊常務理事ら日本フィル関係者4人、県からは達増拓也知事や菊池哲、八重樫幸治両副知事らが出席した。
 調印後、個人でも沿岸部被災地での慈善演奏会を数多く実施してきた、同楽団ソロ・コンサートマスターの木野雅之さんが、バッハ作曲の無伴奏バイオリンパルティータ第3番から『ロンド風ガボット』を奏でた。達増知事は「普段は会議をしている場で、このような演奏を聴くのは初めて。心が癒やされる」と感嘆。「今回の連携を機に、県民の幸福度を高めていくことができれば。今後とも協力をお願いしたい」と述べた。
 同楽団は東日本大震災以降、被災地に音楽を届ける活動に力を入れている。近年は「東北の夢プロジェクト」と銘打ち、地元郷土芸能との共演やクラシック音楽初心者でも気軽に楽しめる内容のコンサートを企画。今年は8月2日に盛岡市のトーサイクラシックホール岩手(県民会館)で開催される。また、一連の被災地支援の取り組みが評価され、昨年の後藤新平賞を受賞。6月16日には、奥州市文化会館(Zホール)で受賞記念コンサートが予定されている。
 平井理事長は「協定を結び身が引き締まる思い。私たちは打ち上げ花火のような派手で大々的なことではなく、線香花火のように小さくても人々の息づかいが感じられる取り組みをやっていきたい。日本フィルが奏でる西洋の音楽、地域の郷土芸能、学校のこどもたちが一緒になって新しい文化の姿をつくっていきたい」と述べていた。
写真=連携協定締結式で木野雅之さん(右奥)の演奏を聴く達増拓也知事(左)や平井俊邦理事長(右手前)ら


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