胆江地方の小学校の運動会が20日、ピークを迎えた。児童たちは、徒競走でグラウンドを駆けたり、団体競技に力を合わせたりと全力で取り組み、各校の周辺には声をからしての応援合戦が響き渡った。来年度に姉体小との統合を控える黒石小(塚本岳也校長、児童26人)は「心一つに 黒小最後の運動会!」をスローガンに、全校が一体となり競技を繰り広げた。
1年生にとっては同校で取り組む最初で最後の運動会。徒競走で1位になった藤波琳君(6)は「練習は大変だったけれど、負けないようにと思って頑張って走った。1位になってうれしい」と笑顔を広げた。
各学年の徒競走に続き、よさこいソーランや大玉ころがし、玉入れと、全校で力を合わせる団体種目で一致団結。よさこいは、卒業生や保護者らも加わり、会場が一体となって盛り上げた。
「最後だから楽しんで踊った」と、友人らと踊りの列に加わった水沢南中1年の及川桃愛さん(12)は、「人数が少なくても元気なのが黒小のいいところ。(統合で)人数が多くなっても頑張ってほしい」と後輩にエールを送る。
会場には保護者や地域住民らが足を運び、児童たちの頑張りに声援や拍手を送った。
児童会長の6年佐々木龍君(11)は「勝ち負けは気になるけれど、最後なので最高の運動会にしようとみんなで臨んだ。予行練習よりみんな本気で取り組んでいるのが表情や声で分かる。多くの人が応援に来てくれてありがたい。いいところを見せたい」と仲間たちと気持ちを高めた。
6年生が中心となり、下級生の面倒を見ながら迎えた本番。塚本校長は「それぞれ目標に向かって頑張ってきた」と目を細め、「朝から保護者や地域の人の手伝いもあって本番を迎えた。一緒に最後の運動会を盛り上げてくれている」と感謝した。
写真=全校児童と卒業生、保護者が一緒になり盛り上げた「よさこいソーラン」
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