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胆江日日新聞
pickup : 資源循環 校内で 野菜や花き 生産に活用 全校挙げ、たい肥作り(水沢農高)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2023-05-24 09:41:34 (291 ヒット)

 県立水沢農業高校(菅野修一校長、生徒124人)は23日、胆沢小山の同校で「牛ふんを使ったたい肥作り」を初めて実施した。全校生徒で取り組むSDGs(持続可能な開発目標)に関する活動の一環。校内の畜舎で発生した牛ふんを、教育課程の野菜・花き生産活動に活用する方針で、校内での資源循環によりSDGsに掲げる目標の一つ「つくる責任、つかう責任」へのアプローチを図る。

 同校では昨年度、生徒会と農業クラブの生徒で構成する水農会が中心となり、生徒主導のSDGsに関する取り組みを検討した。学習活動の中で大量の牛ふんが発生していることや野菜・花き類の栽培に肥料を購入していることなどに着目。牛ふんをたい肥として活用する取り組みを提案した。
 同クラブの小野寺真奈会長(17)は「全校で取り組むことがかない、非常にうれしい。この活動を一つのきっかけに、ささいな気付きを行動につなげられるような学校にしていきたい」と話す。
 23日、全校生徒が活動。積み上げられた牛ふんを運び、1辺10メートルのブルーシート6枚に薄く敷き詰めた。2ー3日ほど乾燥させた後、袋詰めして校内で活用する。希望がある場合は、同校が販売している花き類の購入者へ提供することも検討する。
 牛ふんを次々に運び出した農業科学科果樹専攻班3年の伊藤龍来さん(17)は「作業はなかなか大変だが、全校で協力する大切な機会になったと感じる。自分たちの手で資源を循環させることは、SDGsを体感する例としても良いと思う」と爽やかに汗を拭っていた。
 同日は同校敷地内2カ所の池で清掃活動も展開した。
写真=SDGsに関する取り組みとして、たい肥作りに励む水沢農業高校の生徒


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