市民ボランティア「市認知症支援ぬくもり隊」(浅利修隊長)は6日、市内3高齢者施設を訪れ、入所者と一緒に花植えをした。施設利用者と交流しながら接し方も学んでいこうと、初めて企画。高齢者と協力してプランターに花苗を植え、楽しいひとときを過ごした。
同隊は市の養成講座の修了生が集まり、14(平成26)年7月に発足。認知症になっても本人の意思が尊重され、できるだけ住み慣れた所で暮らし続けられる地域づくりを目指し活動している。
今年は新たな試みとして、グループホーム入所者と花苗を植える取り組みを考えた。同隊メンバーが、9日まで市内4カ所のグループホームを巡る。
このうち水沢中田町のグループホームときわの里(佐藤和子管理者、入所者18人)には、隊員3人と市地域包括支援センター職員が訪問。入所者4人と一緒に、サルビアやマリーゴールドなどの花苗をプランター2個に4本ずつ植えた。
入所者たちは土の感触を確かめながら「きれいだね」「楽しかった」と話し、充実した時間を過ごした様子。佐藤管理者(56)は「コロナ禍で、地域の人とコミュニケーションを取れずにいた。外部との触れ合いが刺激になったようで、皆さんの笑顔をたくさん見ることができた。貴重な体験をさせてもらった」と感謝する。
最後に「また来るので、これからも元気でいてください」と呼びかけた浅利隊長(68)。「入所者と交流することで、どう接すればよいか学ぶ機会にもなる。喜んでもらえたのが一番良かった」と話していた。
写真=協力して花を植える「ぬくもり隊」メンバーや入所者ら
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