水沢佐倉河の看板製作会社(有)アトム工房(小野寺秀行代表取締役)、水沢多賀の弁当販売「大漁丼家」、水沢森下の協和学院水沢第一高校(大内誠光校長)の3年生有志が共同でイチゴフラッペを商品化した。11日に水沢駅通りで開かれる水沢商人まつりの会場で販売する。高校生のアイデアを取り入れSNS映えを狙い、「かわいい」と「おいしい」が詰まった一杯が完成。「地域を盛り上げ、若い人たちに奥州市の良さを感じてもらえる一助になれば」と思いを込める。
今回のコラボ企画は、高校生に市の魅力を発信したいとの思いからスタート。同工房社員の小野寺悠惟さん(23)がつなぎ役となり、同店が商品開発を担った。若者の注目を集める一品にするため高校生の声を直接聞こうと、同校に依頼し3年生有志8人が企画に参加した。
コンセプトは「高校生を中心にバズり、映えるもの」。凍らせたイチゴ果肉がたっぷり入っているのが特長で、練乳とかき氷、イチゴソース、牛乳で仕上げている。甘さと酸味のバランスが良く、最後まで大ぶりのイチゴ果肉をしっかり楽しめる。
全体を混ぜると、淡いピンク色になるのもポイント。同工房が製作したラベルともマッチしていて、6日の商品会議・試食会では生徒たちがスマートフォンを手に次々と撮影しSNSにアップした。
会議では、商品名を「ゴロゴロ苺郎(いちごろう)」と決めた。11日に同店キッチンカーで限定100個販売する。1個600円。
商品名を考案した千葉結子さん(17)は「いろいろな人の目に留まってくれたらいい。特に中高生に買ってもらいたい」とアピールする。
扇柳七海さん(18)も「色がきれいでラベルもかわいくて、とても満足している。何杯でも飲めるくらいおいしい。短期間だったが、高校生の意見を取り入れてもらい良い商品ができた。これからも地域でさまざまなことに挑戦してみたい」と力を込める。
Uターンを経験した小野寺さんは、若い世代が戻って来たいと思える奥州市にするため何かできないかと考えた。「商品作りを通して、奥州市は良い所だと高校生に思ってもらえるきっかけになれば。今回のコラボを機に、『都会にあって地元にはないもの』を埋めていける企画が広がってほしい」と願う。
写真=自分たちがアイデアを出したイチゴフラッペを手にする水沢第一高校3年生たち
岩手県奥州市、金ケ崎町の地域紙。第2回ふるさと新聞アワード(2022)グランプリ & Googleアワード受賞。
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