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胆江日日新聞
pickup : 大相撲夏場所 三段目で初優勝 漣(水沢出身)笑顔の凱旋 江刺藤里で交流会 喜び、魅力も共有(藤里振興会)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2023-06-19 09:39:09 (613 ヒット)

 水沢出身で、大相撲夏場所の三段目で初優勝を飾った漣(23)=本名・佐々木陸さん、伊勢ノ海部屋=が18日、江刺の藤里地区センターに招かれ、住民と交流した。藤里振興会(小沢栄会長)の主催行事で、住民ら約80人が参加。懇談や相撲体操を一緒に楽しみ、相撲の魅力を共有した。漣は「招いていただき、ありがたい。これを機に、相撲に興味を持ってもらえたら」と願っていた。

 同振興会社会福祉部副部長の菊地さよさん(71)が今年1月、民生委員を共に務めている縁で、漣の母恵子さん(58)に帰省中の行事参加を打診。漣は恵子さんを介して快諾し、今回の交流会が実現したという。
 交流会は体育館で開かれ、浴衣姿の漣が拍手の中を堂々と入場。子どもたちとくす玉を割り、夏場所の三段目全勝優勝を皆で祝った。
 「教えて!漣さん」と題した懇談では、住民が一日の過ごし方を質問。漣は「朝の8時から11時まで稽古があり、正午ごろに昼ご飯を食べる。夕方の4時まで自由時間で、昼寝をしても、出かけてもいい」などと普段の暮らしぶりを紹介した。
 しこ名の由来を尋ねられると、「さざ波のようにゆっくりゆっくり上がるようにと師匠に付けてもらった」と説明。年配の男性が「テレビで見るよりはるかに格好いい」と容姿を褒めると、漣は照れた様子で応じていた。
 まわしの体験もあり、市立岩谷堂小1年の小沢一稀君(7)が漣にまわしを付けてもらった。小沢君は「まわしは初めてで楽しかった。お相撲さんになった感じがした」とうれしそうに話した。
 相撲体操も行われ、漣がお手本を披露。住民は蹲踞の姿勢を保ったり四股を踏んだりして、楽しいひとときを過ごした。 
 小沢会長は「これからも健康に留意し、前へ前へ進んで。応援しています」と激励。子どもたちが花束を手渡し、感謝の気持ちを伝えた。
 漣は交流会終了後の取材に「次は幕下に戻るので、勝ち越せるよう頑張りたい」と抱負を語った。
 漣は水沢南小、水沢南中を経て、15(平成27)年2月に入門。5月26日に東京の両国国技館で開かれた夏場所13日目で7勝目を挙げ、全勝優勝を果たした。
 今月17日までの5日間にわたり、盛岡市内で伊勢ノ海部屋の合宿に臨んだ。8月8日には、水沢羽田町の市総合体育館(Zアリーナ)で行われる地方巡業「奥州場所」に出場する。
写真=「教えて!漣さん」と題した懇談で、住民の質問に笑顔で答える漣


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