県立水沢農業高校(菅野修一校長、生徒124人)の農業科学科草花専攻班の3年生は21日、東北自動車道前沢サービスエリア(SA)下り線で花壇整備に取り組んだ。生徒たちやネクスコ東日本(株)東北支社北上管理事務所(岡田剛所長)の社員たちが協力し、額に汗を浮かべながらコキアの苗を一株ずつ丁寧に植えていき、紅葉する秋を心待ちにした。
SAなどで樹木や草花を活用し、リフレッシュできる空間を整備する同社の「花と緑のやすらぎ ハイウェイガーデンプロジェクト」の一環。同プロジェクトは、17(平成29)年から同校と連携して取り組んでおり、今年はコキアを約650株植えた。
コキアは、枯れた枝がホウキの材料として活用される植物。今年4月から同校で生徒たちが種をまき大切に育ててきた。花壇整備には、草花専攻班の3年生4人と同事務所社員15人が参加。約300平方メートルの花壇に、苗をビニールポッドから外して丁寧に植栽していった。
同事務所管理担当の三輪はるかさん(23)は「地元の高校生と一緒に取り組むことができ良かった。利用者に楽しんでもらえる場所になれば」と願う。
同校の松田久睦さん(17)は「個体差はあるが、大きくても小さくても元気に育つよう願いながら植えた。先輩たちから受け継いできた取り組みなので、負けず劣らずしっかりと臨みたい」と意気込んでいた。
花壇は、同校や事務所社員が共同で草刈りや水やりなど管理していく。コキアは10月ごろに鮮やかな赤色になるという。
写真=前沢サービスエリアの花壇にコキアの苗を植栽する水沢農高草花専攻班の3年生ら
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