県立水沢高校2年の小原一花さん(16)=江刺稲瀬=は、2023国際親善空手道選手権大会(国際空手道連盟極真会館主催)型15ー34歳女子で最年少優勝を果たし、3度目の世界一に輝いた。29日、市役所本庁を訪れ倉成淳市長に報告。「次は連覇を目指し、今大会の優勝がまぐれではないと証明したい」と意気込みを語った。
同大会は4月下旬に東京体育館で開催され、同じクラスには5カ国から31人がエントリー。予選で「撃砕その3」、決勝で「抜塞」の型を披露した。
「久しぶりに多くの人が一堂に会した大きな大会。緊張するかと思ったが、落ち着いて自分の型を演武できて良かった」と一花さん。
高校生になり出場したこのクラスでは昨年、「ボロボロに負けた」。それだけに今回の優勝は、「何連覇もしている人に初めて勝てて、シンプルにうれしかった」と笑顔を輝かせる。
空手歴は11年。兄誠心さん(19)の後を追い、5歳で始めた。熱心に取り組み、小学6年生の時に同大会型11歳で頂点を極めた。中学3年生では、コロナ禍で開催された国際オンライン型競技空手道選手権大会12ー14歳女子で優勝するなど、後輩らにとって憧れの存在になっているという。
高校生になってからも週2回、同会館(松井章奎館長)総本部岩手道場の北上道場に通い鍛錬を重ねている。表敬訪問に同席した岩手道場責任者の松村典雄さん(45)は「ほとんど稽古を休むことがない。大会では堂々とした姿で、稽古量に裏打ちされた演武を見せてくれた」とたたえた。
一花さんは「稽古は生活の一部になっていて、だんだん強くなっていくのが実感できる。組手にも挑戦し続けているが、結果を出せていないので頑張りたい」と次なる目標を真っすぐ見つめる。
写真=国際親善空手道選手権大会優勝を倉成淳市長(左)に報告した小原一花さん
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