岩手県奥州市、金ケ崎町の地域紙。第2回ふるさと新聞アワード(2022)グランプリ & Googleアワード受賞。
胆江日日新聞
pickup : 南部鉄瓶 大リーグでPR 観戦ツアー参加者用応援帽子を製作 地域協力隊員がデザイン(水沢鋳物組合)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2023-07-07 09:39:29 (549 ヒット)

 水沢鋳物工業協同組合(及川貢基理事長)は6日、米大リーグ観戦ツアーを企画したJA岩手ふるさと旅行センター(阿部久善センター長)に南部鉄瓶をイメージし製作した帽子を寄贈した。市地域おこし協力隊の太田和美さん(35)がデザインしたもの。試合を観戦する同ツアーの参加者にかぶってもらい、大谷翔平選手の故郷の伝統工芸品をアピールする。

 同ツアーは同センターが企画し、(株)農協観光北東北支店=盛岡市=が実施。市内外から20人が参加する。
 今月14日に成田空港を出発しロサンゼルスへ。「エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム」で行われるエンゼルス対アストロズの試合を2夜連続観戦する。同スタジアムは、水沢出身の大谷選手が所属するエンゼルスの本拠地。オールスターゲーム終了後のシーズン後半戦の幕開けを飾る重要な試合となる。
 新聞紙面でツアーの実施を知った同組合が、鋳物業界のPRも兼ねて何かできないか役員会で協議する中、エンゼルスがホームランセレブレーションで兜を使っているのに注目。同組合の菊地章副理事長が専務取締役を務める南部宝生堂(株)及富(及川一郎代表取締役)が30年ほど前に「鉄瓶キャップ」を作ったことがあり、頭にかぶる応援グッズで水沢鋳物や南部鉄瓶も同時にPRしようとなった。
 鋳物の魅力発信や後継者育成を推進するため、6月に着任したばかりの太田さんにデザインを依頼。エンゼルスカラーの赤と南部鉄瓶の表面に施される伝統的なアラレ模様を取り入れた帽子が完成した。予備を含め30個作ったが、うち1個は鉄瓶のツル(取っ手)や注ぎ口までデザインされており、ツアー客を誘導する添乗員にかぶってもらうという。
 太田さんは「今まで大谷選手に対しては、テレビニュースで『ああ、すごいなぁ』と感じる程度だったが、今回の取り組みを機に前のめりになって応援したくなった」と話す。
 水沢羽田町の市鋳物技術交流センターで開かれた披露会と贈呈式で、菊地副理事長は「アメリカの球場で応援するのに、これぐらいではまだまだおとなしいかもしれないが、『あれは何だ!?』と現地の人たちが驚くかもしれない。『奥州』の字も入っており、漢字に魅力を感じるアメリカ人に注目されるだろう」とあいさつ。同旅行センターの阿部センター長は「鉄瓶をデザインしてはいるが、柔らかくソフトなかぶり心地。応援にも力が入る」と語った。
写真=南部鉄瓶をイメージした帽子をかぶる(右から)太田和美さん、菊地章副理事長、阿部久善センター長


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