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胆江日日新聞
pickup : そば店 待望の再開 きょうオープン 「釜石ラーメン」も自慢(JR水沢江刺駅)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2023-07-12 09:41:43 (1671 ヒット)

 水沢羽田町のJR水沢江刺駅(藤田美菜子駅長)のそば店が12日から再開する。JR東日本のグループ会社、JR東日本東北総合サービス(株)(LiViT、本社・仙台市、松木茂代表取締役)の委託を受ける形で、釜石市の製麺業(株)川喜(川端力代表取締役)が新たに店舗を運営する。周辺に飲食店が少ない同駅だけに、新幹線利用客のみならず、客待ちのタクシードライバーや駅社員らも営業を心待ちにしている。

 同駅のそば店は今年2月28日まで、仙台市のJR東日本グループ会社(株)エヌアールイー東北サービス(今年4月に企業合併で解散)が営業。「経営上の判断」という理由で事実上の閉店・撤退となった。
 同駅の売店経営など、JR東日本の駅構内サービス業務を担当しているLiViTでは後継業者を選定。JR釜石駅で駅そば店の営業実績がある川喜に声がかかった。
 川喜は1949(昭和24)年創業の製麺業者。国産、地元産の素材にこだわっており、全国各地のスーパーなどに麺類の販路を広げている。今春には新花巻、北上の両駅でもそば店の営業を継承した。
 「そば処」と看板に記されてはいるが、国産小麦を100%使用した極細ちぢれ麺が特徴の「釜石ラーメン」が注目メニュー。川端代表(48)は「もともと一般的なラーメンとして、釜石市民には親しまれてきた。東日本大震災の復興支援で来た人たちによって、大きく知られるようになった」と語る。
 折しも今月8日から、女優の井桁弘恵さん初主演の映画『釜石ラーメン物語』が全国公開。話題のご当地グルメを奥州の玄関口で味わえることになる。
 当初は4人程度のスタッフを雇う予定だったが、人材確保に苦戦。2人体制で午前10時―午後3時、毎週火・水曜定休(オープン日除く)で営業することにした。
 オープン前日の11日は、川端代表とスタッフ2人が最終チェック。立ち寄った駅員やタクシードライバーにも試食してもらった。
 川端代表は「この地域に初めて店を出すが、準備作業をしていると『まだですか?』と聞いてくる人もいて、期待の大きさを感じる。そばのだしも、毎日店内で一から仕込む。50年以上変わらぬ味を届けることができたら」と話している。
写真=釜石市の製麺業者が新たに店舗の営業を担うことになった水沢江刺駅のそば店


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