米大リーグのオールスターゲーム（球宴）が日本時間の１２日午前、米国ワシントン州シアトルのＴ―モバイル・パーク球場で行われ、水沢出身でエンゼルスの大谷翔平選手（２９）＝水沢南中、花巻東高卒＝が３年連続３度目の出場を果たした。水沢佐倉河の市文化会館（Ｚホール）では、市や大谷翔平選手ふるさと応援団が主催するパブリックビューイング（ＰＶ）が行われ、老若男女が熱い声援を送った。

　会場のＺホール中ホールには、市民ら２５０人が訪れた。一般市民のほか、Ｚホール近くの認定こども園ドレミのそら（菊池晃園長）の園児２８人、倉成淳市長ら市関係者も応援に参加した。
　大谷選手は、エンゼルスが所属するアメリカン・リーグの２番指名打者として先発出場。第１打席は三振、第２打席は四球を選んで三塁まで進んだが後続が倒れ、第３打席は代打を送られた。
　本塁打や安打は出なかったものの、第２打席で進塁した際には、塁審や対戦相手のナショナル・リーグ選手たちと談笑する場面も。３度目の球宴を心から楽しんでいる様子がうかがえた。
　試合は２対３でア・リーグが敗れたものの、ＰＶ会場では大型スクリーンにテレビの生中継が投映され、大谷選手が登場するたびにバルーンスティックをたたいて声援。大谷選手と同じア・リーグのヤンディ・ディアス選手＝レイズ＝による本塁打、アドリス・ガルシア選手＝レンジャーズ＝とランディ・アロザレーナ選手＝レイズ＝の好守備などにもどよめきが起こり、スター選手がそろう球宴ならではの雰囲気を来場者が楽しんだ。
　同こども園の菅原章司ちゃん（５）は「大谷選手やホームランを打った選手が格好良かった。楽しかったので、また応援したい」と笑顔。倉成市長は「四球での出塁とはいえ、にこにこ楽しそうにしている大谷選手の様子を見られて良かった。私たちと同じ地域に生まれた一少年が、世界の夢舞台に立っていることに素晴らしさを感じた」と話していた。
　大リーグは日本時間１５日から後半戦が始まる。
写真＝球宴に出場した大谷翔平選手に声援を送る子どもたち