いきすぽスポーツフェスティバル2023(水沢スポーツクラブ主催)は17日、前沢阿部舘の前沢いきいきスポーツランドで開かれた。県内のプロスポーツチームや五輪メダリストによるバスケット、サッカー、水泳のスポーツ教室、トークディスカッションを実施。小学生から大人までがスポーツの魅力に触れ、トップアスリートの貴重な話を興味深げに聞いていた。
未来のプロ選手を輩出するための応援プロジェクトとして初めて開催。技術指導だけでなく、経営者やコーチ、選手それぞれの考え方に触れ、スポーツとの向き合い方を探る場とした。
講師には、2000(平成12)年シドニー五輪競泳メダリストの中村真衣さん、いわてグルージャ盛岡の秋田豊社長、岩手ビッグブルズの元選手千葉慎也さん、両チームの現役選手各2人の計7人が招かれた。
トークディスカッションは「経営者・コーチ・選手から未来のスポーツ選手に求めること、そして取り組むこと」と題して行われた。県内で活躍するタレントのふじポンさんが進行を務め、アスリートの逸話を引き出した。
中村さんは「4歳から水泳を始めたが、自分でやりたいと言い出したわけではないし、やめたいと思ったこともある。皆さんにもきっとたくさんの可能性が眠っているから、まずはいろんなことにチャレンジしてほしい」と来場者を激励した。
秋田社長も「小学生のころは野球とサッカーの両方をやっていて、野球選手になるのが夢だった」と明かし、さまざまなことへの挑戦や経験の大切さを強調した。
各スポーツ教室は、それぞれのアスリートが指導。バスケは小中学生、サッカーは小学生、水泳は経験者を対象に行われ、参加者はアスリートの考え方や技術を吸収しようと熱心に取り組んだ。
水沢の市立常盤小6年、中村尚太君(12)はバスケ教室に参加。バスケを始めて2年ほどで、「ドリブルなど自分の課題を解決するためのこつを学んだ。プロ人に教えてもらうので緊張したけれど、楽しかった。将来はプロ選手になりたい」と目を輝かせていた。
写真=プロ選手による直接指導が行われたサッカー教室
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