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胆江日日新聞
pickup : 全身MRIでがん検診 県内初、受診負担少なく(水沢病院)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2023-07-21 09:42:05 (560 ヒット)

 市総合水沢病院(菊池淳院長)は新たに、全身MRI(DWIBS(ドゥイブス)、背景抑制広範囲抑制強調画像)を使ったがん検診を24日に開始する。東北で一般的なPETーCTに比べて検査費用が安価で時間も短く、被ばくがないなどのメリットがあり、受診者の負担が少ない。DWIBSでのがん検診は県内初。受診者の選択肢を広げるほか、がんの転移巣や再発チェック、治療効果判定なども可能になる。

 同院はMRIを脳梗塞といった救急疾患、肝胆道疾患、整形疾患、各種がん診断などに使用。今年4月に約1億6280万円かけて更新し、従来機種では難しかった全身MRIにも対応できるようになった。
 全身がん検診では、頭頸部から骨盤までを撮影。被ばくや注射、食事制限がなく、20分ほどあおむけになっているだけで終わる。検査後に待機する必要がなく、結果は1カ月以内に通知される。費用は税込み4万円(保険外)で、同院はクレジットカード払いの対応も始める。
 東北ではDWIBSによる乳がん検診を行っている所があるものの、一般的ながん検診はほとんどがPETーCT。こちらは費用が8ー10万円程度で、注射を含め3時間ほどかかる。検査前には絶食やインスリン制限があり、糖尿病患者は受けられない場合がある。
 DWIBSはPETーCTと比べ尿路系に強く、肺や消化管が「やや苦手」という。同院は合わせて、低線量CTによる肺がん検査や大腸CTでの大腸がん検診も始める。
 全身がん検診は予約制で、平日の午前9ー11時と午後1ー3時に受けられる。既に予約を受け付けていて、スタート時の検査数は1日3件を予定。希望が多ければ増やしていくという。
 菊池院長は「更新の際に、幅広い機能を持った機器を導入した。PETーCTと比較すると利点がいくつかあり費用も安いため、検診を受けやすくなるのでは」と話している。
 予約は同院ホームページから申込書をダウンロードし、健康管理科にメール(kenkoukanri@city.oshu.iwate.jp)かファクス(24・9091)で申し込む。電話(25・3833)でも対応する。
写真=総合水沢病院でのDWIBSを使用したがん検診


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