岩手県奥州市、金ケ崎町の地域紙。第2回ふるさと新聞アワード(2022)グランプリ & Googleアワード受賞。
胆江日日新聞
pickup : 平和の尊さ 思い新た 県原爆死没者追悼行事 高校生がトークセッション(金ケ崎)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2023-08-07 09:43:35 (442 ヒット)

 県原爆死没者追悼行事(県、県原爆被害者団体協議会など主催)は5、6の両日、金ケ崎町西根南羽沢の町中央生涯教育センターで行われた。追悼式典のほか、原爆写真パネル展や被爆体験を語る会などを実施。広島に原爆が投下されてから78年となった6日には地元高校生によるトークセッションが開かれ、核や戦争などについてそれぞれの思いを語り合い、世界の平和を考える機会とした。

 同協議会は、原爆被害者の救済などを目的に1957(昭和32)年に結成。8月6、9日の原爆の日に合わせ、県と共催で式典やパネル展を毎年開催し、県民に被害の惨状を伝えている。同町での式典開催は初めて。
 5日の式典では、同協議会の三田健二郎会長のあいさつに続き、県保健福祉部の野原勝部長、同町の高橋寛寿町長らが追悼の言葉を述べた。同協議会の高橋ヨシ子理事による遺族代表の言葉や、第25代高校生平和大使の吉田碧里さん(県立不来方高3年)のスピーチなども行われた。
 最終日の6日は、千葉昊さん(県立金ケ崎高1年)、高橋陽愛さん(同)、菊地蒼空さん(水沢第一高2年)、阿部倖多さん(同)によるトークセッションが開かれ、4人が自身の意見を壇上で堂々と披露。水沢一高の福間美穂理事長が進行役を務めた。
 千葉さんは「今回のセッションの経験を踏まえ、生徒会活動に平和学習を取り入れるきっかけになれば」、高橋さんは「友人と戦争や平和について話す機会がなかったが、セッションの内容や感じたことを友人に話してみたい」と思いを新たにした。
 菊地さんは「ロシアのウクライナ侵攻から考えることを家族や友人と共有したい」、阿部さんは「人を傷つけるために作られた核兵器はあってはならない。エネルギーを他の良いことに使えないものか」と思いを込めた。
 福間理事長は「高校生の皆さんが中心となって平和のとりでを築くきっかけづくりをしてほしい。人にはいろいろな考え方があり、どうしたら全ての人々に良い世の中にしていけるかを意見交換しながら考えていくことが大切」とまとめた。
 同協議会の会員は、被爆者手帳保持者が14人、被爆者の二世や遺族が8人。平均年齢は89歳となっている。
写真=原爆死没者追悼行事のトークセッションで、戦争や平和などについて語り合う高校生


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