大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(29)が卒業した市立水沢南中学校(千田裕子校長、生徒574人)に、「大谷選手応援コーナー」が開設されている。大舞台で活躍する先輩の偉業を間近に感じ、在校生の奮起につなげようと、同校PTA(佐藤仁会長)が企画した。23日には、同校卒業生が営む地元企業が大谷選手のサインが入った「MLBオールスター2022」のユニホームを寄贈。展示内容がますます充実され、生徒たちに夢と希望を与えている。
昨年、PTAの常任委員会で「大谷選手の母校として今まで以上に応援していこう」とコーナー新設の提案があり、了承された。
優勝旗やトロフィーの展示に使っていたショーケースを活用。昨年12月、校内に点在していた大谷選手関連のグッズや新聞記事パネルなどをまとめて職員玄関に開設した。
地域の個人や企業にも協力を呼びかけたところ、水沢真城字迎畑のスズシン物流システム(株)(鈴木司代表取締役社長)が、22年のメジャーオールスターグッズとして販売された大谷選手サイン入りユニホームなどを贈った。
鈴木社長(45)も同校の卒業生。「子どもは地域の宝。みんなで見守り育てよう」をモットーに、同校体育館のステージ幕を寄贈するなど教育環境の充実に貢献してきた経緯がある。
今回の寄贈品は、MLB公認グッズ。大谷選手が着用したものと同じデザインのユニホームで、背番号の部分に大谷選手のサインが書かれている。正規品を示す証明書も添付されている。
寄贈セレモニーに立ち会った生徒会長の小野寺奏さん(14)は「大谷選手の存在を通じて、自分たちの学校の良さを地域や全国に発信していきたい」。野球部部長の吉田隼士さん(14)は「先輩の偉業を感じられるものを間近で見られてうれしい。大谷選手を見習って、プレーだけでなく日々の生活もしっかり行い、周囲から信頼されるようになりたい」と誓った。千田校長は「今までも在校生はさまざまな面で活躍しているが、もっと頑張ろうという気持ちになってくれたら」と話していた。
同校にユニホームを届けた同社の菊地秀二統括部長(44)も同校卒業生で、鈴木社長とは同級生。「社長とは地域社会にどう貢献していけばよいか常々話し合っている。在校生の皆さんには、大谷選手のように夢を諦めずに追い続けてほしい」とエールを送った。
写真=大谷選手の母校・水沢南中に設置された応援コーナー。スズシン物流システムが寄贈したサイン入りユニホームが新たに加わる
岩手県奥州市、金ケ崎町の地域紙。第2回ふるさと新聞アワード(2022)グランプリ & Googleアワード受賞。
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