岩手県奥州市、金ケ崎町の地域紙。第2回ふるさと新聞アワード(2022)グランプリ & Googleアワード受賞。
胆江日日新聞
pickup : 妊婦の安心安全へ備え 奥州金ケ崎消防本部など技術指導会 管外搬送 現状踏まえ初(周産期救急)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2024-02-08 09:39:21 (259 ヒット)

 第17回救急技術指導会(奥州金ケ崎消防本部、胆江地域メディカルコントロール協議会主催)が7日、水沢大鐘町の同消防本部で行われた。22(令和4)年から管内の病院では分娩対応ができなくなり、出産は全て管外の医療機関へ搬送しなければならない。搬送時間が長くなっており、状況によっては病院到着前に分娩に至る可能性が高まっている現状を踏まえ、今回初めての周産期救急の訓練を実施した。消防救急課の高橋清人救急係長は「市民に安心していただけるよう、こうした訓練を繰り返し継続していく」と意気込んだ。

 救急現場における評価や判断、処置などを再確認し、病院前救護の質の向上を図る同指導会。今回は指導機関として平間産婦人科=水沢太日通り=の平間隆之院長と助産師の平間里香さん、岩手県立大学看護学部から伊藤沙織助教(母子看護学講座)と同学部助手の久保田鳩子さんが参加した。
 訓練は▽水沢▽前沢▽胆沢▽衣川▽江刺▽金ケ崎▽ーーの6署・分署からそれぞれ1隊3人編成の救急隊が参加。「38週目の30代女性が自宅で破水し、そのまま分娩」と「救急車内で分娩」の用意された2パターンからランダムに割り当てられた想定に従い、各隊が実践さながらの訓練に臨んだ。
 自宅破水・出産パターンでは、通報を受ける職員が、何週目か、何人目か、かかりつけの病院などをスムーズに確認。母子手帳の準備を促してから現場へ急行した。到着後、すぐさま新生児の状態を確認し処置を開始するとともに、女性に対しては「落ち着いて呼吸してください」などと声がけ。新生児を救急車に運び入れ心肺蘇生などを実施し、医師への引き継ぎまでを確認した。
 全6隊の訓練終了後、指導機関らによるアドバイスや質疑応答などが行われた。平間院長は「教科書を読むだけでなく、実践しないと分からないことも多い」と訓練の必要性を強調し、「非常時に安心して分娩できるようこれからも協力したい」と話した。
 伊藤助教は「こういった事例は今後どんどん増えていき、特に面積が広い県ではより問題となっていく。消防署や病院など多職種多機関と連携を取りながら対応していかなければならない。今日の訓練はその大きな一歩」。久保田さんは「出産できる場所がないというのは妊婦にとって大きな不安。こうした訓練を続けることで有事の際に母親と赤ちゃんの安心につなげてほしい」と力を込めた。
写真=周産期救急の訓練を行う救急隊員ら


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