18ー20日に胆江地方を襲った激しい雷雨で、江刺地域では農業施設への被害が確認された。JA江刺(小川節男組合長)によると人的被害や農作物の処分につながる被害は21日時点で確認されていないものの、施設周辺ののり面が崩落した場所があるほか、水につかった水稲には追加の薬剤散布が必要になる可能性があるという。
奥州ころもがわ祭り(同祭り実行委員会主催)は20日、衣川の古戸商店街特設会場で繰り広げられた。ユネスコ無形文化遺産に登録された風流踊の一つ、川西大念仏剣舞の演舞や騎馬武者先陣行列、お石さま行列、児童生徒のステージ発表などが多彩に行われ、衣川の夏を盛り上げた。
「万民豊楽」の願いを込めた第48回胆江神楽大会は19日、水沢日高小路の日高神社(千田和典宮司)で開かれた。新型コロナウイルスの間接的な影響により、胆江地区の神楽団体が減少する中、同日の大会には児童や若者たちも出演。来場者は次世代への継承にも思いをはせながら、日本の伝統舞楽を楽しんだ。
市議会(菅原由和議長)は今月、インターネット議会中継と議場内大型モニターでのライブ字幕配信を開始した。AIによる音声認識システムを使い、ほぼリアルタイムで字幕が流れる。音声が聞き取りづらい場合に有用なだけでなく、発言を文字にすることで内容がより理解しやすくなる。いずれも全国での導入例は少なく、傍聴席のライブ字幕配信は東北初。
以前から傍聴者向けに、磁気を用いて音声を直接補聴器や人工内耳に伝える機器を準備。ヘッドホンも用意しており、聴覚障害者や高齢者らに配慮している。
厳しい残暑が続く中、幕を開けた県知事選。告示日の17日、立候補した現新2氏は盛岡市内で第一声を上げ、17日間の舌戦に突入した。その影響が日常生活の中でも強く感じられるようになっている人口減問題。胆江地区の有権者の間でも関心が高い。新型コロナウイルスの「5類移行」で社会・経済活動は元に戻ってきたが、物価高騰が家計や企業経営に重くのしかかる。さまざまな課題が山積する中、県政リーダーの継続か刷新かを選択する選挙となる。