前沢夏まつり(前沢まつり実行委員会主催)は16日、前沢阿部舘の前沢いきいきスポーツランドで開かれた。心配された台風の影響もなく、4年ぶりの通常開催を実現。地元団体による演舞や演技、出店、夢あかりが会場を盛り上げ、締めくくりとなる納涼花火約3000発が夜空を彩った。
衣川ユネスコ協会(佐々木秀康会長)は、衣川室の木地内の中尊寺ハスほ場前で「平和の鐘を鳴らそう運動」を実施。奥州藤原氏の平和思想を象徴するハスの花の前で鐘の音を響かせた。
中尊寺ハスは、平泉町の中尊寺に安置されている藤原泰衡公の首桶から発見された種子を発芽させ、現代によみがえらせた。21(令和3)年、同協会が中尊寺から株を譲り受け植栽。今年は4月初旬から花を付け始め、薄桃色の花が咲き誇る。
15日は「終戦の日」。78回目の夏、戦争の記憶を風化させず、惨禍を二度と繰り返さない決意を次代につなげる取り組みが行われている。胆沢南都田の胆沢文化創造センターでは、恒久平和を願う特別企画展「戦時下の胆沢を振り返って」(市胆沢遺族連合会主催)が開かれている。空襲で被弾した小山国民学校の鐘、戦地から家族に宛てた手紙、軍服や装備品など戦時下を伝える資料約200点を並べた。胆沢小山出身で従軍記者としてペンを執った伊藤清六さん(1907ー1945)の足跡なども紹介。戦争と平和を改めて考える機会を提供している。20日午前まで。
市指定無形文化財で、江刺玉里に伝わる行山流角懸鹿躍保存会に中学生姉妹が新たに加わった。2人は11日夕、玉里地区センターで開かれたイベント「玉のよ市」でデビュー。保存会で活動している父母と共に郷土芸能の継承に携わる。
胆沢の市立胆沢愛宕小学校(五安城宏彦校長、児童34人)の本年度末閉校を控え、愛宕地域振興会(安倍明芳会長)は11日、「童心にタイムスリップ」と銘打つ世代間交流事業を繰り広げた。住民参加の運動会を校庭で開き、夜には地域内での花火打ち上げを企画。124年の歴史を誇る同校の閉校に伴う交流事業が盛り上がり、老若男女が思い出を心に刻んだ。同校主催の学校公開も行われ、学び舎を懐かしむ卒業生らの姿が広がった。