来年3月卒業予定の高校生を対象とする事業所からの求人受け付けが1日、県内各公共職業安定所で始まった。胆江2市町を管轄する水沢職安(大平裕所長)では初日に52件109人の求人を受理し、事業所の旺盛な採用意欲を表す滑り出しとなった。
初日の受け付けは、昨年初日と比べ3件4人増加。同職安は、新規高校卒業者の雇用確保に向け求人票の早期提出を呼びかけている。
日本財団パラスポーツサポートセンター(山脇康会長)主催のパラスポーツ体験型出前授業「あすチャレ!スクール」が31日、市立東水沢中学校(後藤康校長、生徒372人)で行われた。夏季パラリンピックに日本人最多の7大会出場した永尾嘉章さんが講師を務め、諦めない心と夢を持つ大切さを強調。「自分がやりたい道を思いっきり進んでほしい」と生徒たちに語りかけた。
市は、29日夜に開いた市地域医療懇話会で、総合水沢病院に替わる新医療センター建設に向けた検討スケジュールを提示した。医療部門や周産期・子育て支援、ヘルスケアセンターに備える機能を具体的に検討する新組織を今後立ち上げる方針。5市立医療施設を当面維持するが、状況に応じて無床化やスタッフの集約を図る可能性を新たに示した。委員からは早急に市立施設全体の集約を求める意見が出たほか、市内の県立病院の動向を見極める必要性が指摘された。
第48回市謡曲大会が28日、水沢東町の水沢グランドホテルで開かれた。水沢地域の謡曲文化は、水沢緯度観測所(現・国立天文台水沢VLBI観測所)の初代所長・木村栄博士が普及に尽力した経過もあるが、近年は若い世代へ広がらず愛好家団体にとって高齢化が最大の悩みという。新型コロナの影響による3年連続中止を経ての再開、さらには会場変更も余儀なくされる中で開催した4年ぶりの大会。木村博士が根付かせた文化を絶やすまいと、参加者たちは日ごろの稽古の成果を存分に発揮していた。
胆江地方のトップを切り、阿原山高原の山開きが28日、江刺伊手の阿原山(標高696メートル)の展望舎前で行われた。神事で山の安全を祈願し、行楽客が足を運ぶ夏山のシーズン入りを皆で祝った。
山開きは、実行委員会(和賀総委員長)が主催。あいにくの雨となったが、観光関係者ら10人が神事に臨んだ。