任期満了に伴う奥州市長選は4日投票が行われ、即日開票の結果、現職の小沢昌記氏(59)=無所属=が2万7767票を獲得し3選を飾った。高い知名度を背景に地元水沢をはじめ全域で幅広く集票。新人の佐藤邦夫氏(70)=無所属=を破り、佐藤洋氏(63)=同=を振り切った。市議選の投開票も行われ、新人9氏を含む議員28氏が決まった。
えさし郷土文化館(相原康二館長)のテーマ展「古里のお雛さま」は、江刺区岩谷堂の同館で開かれている。同区を中心に伝えられてきた江戸時代から昭和時代までの雛人形など約200点が楽しめる。25日まで。
毎年春の恒例企画。同館所蔵の雛人形をメーンに、花巻土人形やくくり雛なども一堂に並んだ。
「第15回岩谷堂箪笥(たんす)まつり」は2日、江刺区岩谷堂のおやすみ処えさし藤原の郷レストハウス2階を会場に始まった。第8弾となる「くらしな」シリーズなど職人が丹精込めて仕上げた各種箪笥や家具、仏壇などを多数展示販売する。伝統技法から生まれる本物の魅力を堪能できるほか、各種特売や関連イベントも展開し来場者を楽しませる。入場無料、5日まで。
市地域自立支援協議会地域生活支援部会(斉藤武晴部会長)は、障害者とその家族などに向けた小冊子「奥州市障がい者にやさしいまちMAP」(A5判、カラー24ページ)を作成。2500部を発行した。障害者に配慮した施設構造になっていたり、各種サービスを提供したりしている市内の商店や大規模施設43カ所を掲載。同部会では「障害者とその家族の方々が外出を楽しむ一助になれば」と希望する。同冊子は市役所本庁および各総合支所、掲載店で無料配布している。
2年ほど前、同部会が実施している障害者や家族からの相談業務の中で「障害者でも気兼ねなく買い物や飲食を楽しみたい」との声が寄せられた。そこで市内でユニバーサルデザインを採用したり、障害者向けサービスなどを展開したりしている店や施設をまとめた冊子づくりを企画した。
第20回胆江日日新聞文化賞は、登山愛好家で高山植物に造詣が深い及川慶志(けいし)さん(79)に決まった。好きな山を歩き、人一倍の好奇心と探究心を原動力にユニークな視点でつづった「再発見! 胆江地方から見える山々」「焼石岳の高山植物あれこれ」などを本紙で連載。書籍としても出版し、古里の山々や自然の魅力を広く発信するとともに、環境保全意識の醸成に大きく貢献した。授与式は胆江日日新聞創刊記念日の7日、同区柳町の本社で行われる。
及川さんは1938(昭和13)年、水沢区佐倉河字十文字に生まれた。人生初の登山は、博物部に所属していた中学3年生の時だった。仲間や顧問教諭と共に須川岳(栗駒山)へ。山頂付近で吹き上げる山霧に耐えるアザミの姿を目にし、心を奪われた。優美で力強い山の自然と景観。その魅力に引き付けられて以来、郵便局に勤務する傍ら山登りにいそしみ、高山植物を観察し続けた。